午後は、野毛山動物園に行く。ここは横浜の中心に昔からある古い古い動物園。このご時世に、入園料は無料なんだけど、動物園と言うか動物コーナーのような小ささの反面、動物をものすごく近くに見ることが出来る。本当に触れそうなくらいの距離感。ただ、この動物園は古すぎて、動物たちもすっかりお年寄りばかり。ライオンのオスは寝たきりで観客の前には現れないし、メスも皮膚がたるみきっている。白熊のオリは主が永眠につき、空っぽとなったオリの中に自分が入って中から人間を見る奇妙な状態。そしてこの動物園にも、以前は象がいたが、今はもういない。ここの象は、自分が小学生のときに国語の教科書に出ていたみんなが知っているとっても有名な象(「かわいそうな象」ってやつ)なんだけど、いまはオリもなくなっている。以前横浜にいたときに来た際には、まだ健在だったのを考えるとなんだか悲しい。ラクダも、もういないし主を失ったゲージが悲しさを増大させる。